作ると造ると創るの違い

人間(ヒト)が「万物の霊長」と言われる理由の一つに「つくる」という行為があるのではないでしょうか? 現在、社会の中に存在する全ての事象(モノやサービスなど)は、長い時間の流れの中で、誰かが考案(発明)し、誰かがつくり、そして誰かが改良したものであるといえます。

一般に「つくる」とは、ある力を働かせて、新しい物事や状態を生みだすことや、まとまった形のあるものにすることをいい、日本語においては、「作る」と「造る」と「創る」の3つがあります。ここでは、意外と知っているようでいて知らない「作ると造ると創るの違い」について、簡単にまとめてみました。

作るの意味

作るは、何かを組み立てたり、生み出すことを意味する「つくる」の最も一般的な表現です。例えば、「料理を作る」や「ドリンクを作る」、「野菜を作る」、「陶器を作る」、「システムを作る」、「楽曲を作る」、「行列を作る」、「計画を作る」、「雇用を作る」、「記録を作る」というように、有形と無形の両方に対して使われます。また、「作(さく)」の入る用語には、作成や作品、作物、作者、作戦、製作、工作、耕作など様々なものがあります。

造るの意味

造るは、何かを組み立てたり、生み出すことを意味する「つくる」の表現の一つです。例えば、「自動車を造る」や「船を造る」、「ロボットを造る」、「ダムを造る」、「工場を造る」、「日本酒を造る」、「庭園を造る」、「宅地を造る」というように、規模の大きいものや工業的なもので有形のものに対して使われます。また、「造(ぞう)」の入る用語には、造船や造幣、造園、造花、造営、製造、建造、鋳造、醸造など様々なものがあります。

創るの意味

創るは、それまでになかった新しい何かを生み出すことをいいます。例えば、「映画を創る」や「作品を創る」、「コンテンツを創る」、「新しい産業を創る」、「次の時代を創る」、「市場を創る」というように、何か新しいモノやコトを生みだす時に使われます。また、「創(そう)」の入る用語には、創作や創造、創始、創業、創立、創刊、創意、独創など様々なものがあります。

作ると造ると創るの違い

最後に「作る」と「造る」と「創る」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。

◎「作る」と「造る」は、何かを組み立てたり、生み出すことを意味する点では同じですが、一方で用法としては、「作る」は主に規模の小さい有形のものや抽象的な無形のものをつくる時に使われるのに対して、「造る」は規模の大きいものや工業的なもので有形のものをつくる時に使われる。

◎「創る」は、「作る」と「造る」とは異なり、それまでになかった新しい何か(有形・無形のモノやコト)を生み出すことをいう。

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