追求と追及と追究の違い

何かを追うことをいう用語に、「追求」と「追及」と「追究」があります。どれも「ついきゅう」と読む同音異義語ですが、それぞれで意味が異なっています。また、同じく「ついきゅう」と読む用語に「追給」がありますが、これは給料の不足分や追加分を後から支給することをいい、意味が全く異なります。

ここでは、知っているようでいて意外と知らない、「追求と追及と追究の違い」について、簡単にまとめてみました。

追求の意味と用法

追求は、目的を達するまで、どこまでも追い求めることをいいます。これは、ルートをたどって探ることを意味する「追(つい)」と、もとめることを意味する「求(きゅう)」からなる用語で、日常的に広く使われています。

<追求の用例>

・デザインと使いやすさも追求した
・自分の幸せを追求するのは悪いことではない
・多様な働き方を追求する企業の取り組みを紹介した

追及の意味と用法

追及は、責任や欠点、原因などを、どこまでも追いつめて問いただすことや、 追いかけて後から追いつくことをいいます。これは、ルートをたどって探ることを意味する「追(つい)」と、ある線まで追いつくことを意味する「及(きゅう)」からなる用語で、また追いつめて問いただすには「責めるニュアンス」も含まれています。

<追及の用例>

・警察は詳しい手口や余罪などを追及する方針
・選挙結果で、県連幹部の責任を追及する声もある
・国会で○○問題を取り上げ、政府の責任を追及した

追究の意味と用法

追究は、「追窮」とも表記され、不確かな事や不明な事をどこまでも探究することや、深く考えて極めることをいいます。これは、ルートをたどって探ることを意味する「追(つい)」と、真理や本質をつかむため、これ以上行けない所まで推し進めることを意味する「究(きゅう)」からなる用語で、主に学問や真理などを追う場合に使われます。

<追究の用例>

・人の心や知能とは何かを追究する
・神の存在や人間性の本質などを追究する
・多くの研究者がそのメカニズムを追究してきた

追求と追及と追究の違い

「追求」と「追及」と「追究」は、日常的には混同して使われることも多いですが、それぞれに以下のような意味合いがあり、異なっています。

・追求:目的を達するまで、どこまでも追い求める
・追及:責任や原因など、どこまでも追いつめて問いただす
・追究:不確かな事や不明な事をどこまでも探究する

◎「追求」は理想や利益などを追う意味で、「追及」は悪事や犯人などを追う意味で、また「追究」は学問や真理などを追う意味で使われることが多い。

◎三つの用語の中で、「追求」は最も意味が広く、「追究」や「追及」の代わりに使われることも多い。

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