一生懸命と一所懸命の違い

人生において、何かを頑張る時に、「一生懸命」や「一所懸命」という言葉を使うことがあります。どちらも「懸命」が入り、その前の言葉が「一生」か「一所」かの違いだけですが、何か意味に違いがあるのでしょうか?

ここでは、何気に使うことが多い、「一生懸命」と「一所懸命」について、その意味や違いを簡単にまとめてみました。

一生懸命の意味

一生懸命(いっしょうけんめい)は、 命がけで事に当たることや全力をあげて何かをするさまをいいます。これは、 生まれてから死ぬまで(生涯)を意味する「一生(いっしょう)」と、力を尽くして頑張るさまを意味する「懸命(けんめい)」からなる用語で、中世からあった「一所懸命」が近世に入って転じたものです。

<一生懸命の用例>

・今できることを一生懸命やるしかない
・その日、その日を一生懸命に生きてきた
・チームを勝利に導けるよう、一生懸命頑張ります

一所懸命の意味

一所懸命(いっしょけんめい)は、命がけで物事をすることや全力をあげて何かをするさま、その所領を命懸けで守ることをいいます。これは、一つの場所を意味する「一所(いっしょ)」と、力を尽くして頑張るさまを意味する「懸命(けんめい)」からなる用語で、元々は、中世において、武士が生活の頼みとして、命をかけて所領を守ろうとしたことに由来します。

<一所懸命の用例>

・先輩方が教えてくださったことを一所懸命勤めたい
・七代目として襲名いたします。一所懸命頑張ります
・一日でも早く復興できるように、一所懸命に対応していきます

一生懸命と一所懸命の違い

最後に「一生懸命」と「一所懸命」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。

◎一生懸命と一所懸命は、今日では、どちらも同じ意味であるが、日常的には、一生懸命の方がよく使われている(元の語源は、一所懸命)。

◎一所懸命には、一生懸命とは異なり、今日でも、その所領を命懸けで守るという昔ながらの意味があり、例えば、歌舞伎や能などの伝統芸能でよく使われるほか、その場所で頑張るという決意から使われることもある。

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