順序と順番の違い

「順序が逆だ」、「正しい順序」、「順番を待つ」、「搭乗の順番」など、日常において、「順序」や「順番」という用語は何気に使われています。どちらも「順(じゅん)」が付く用語ですが、一方でイメージで何となく理解されている方も多いのではないでしょうか?

ここでは、意外と混同しやすい用語である「順序」と「順番」について、その意味や違いを簡単にまとめてみました。

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順序の意味

順序(じゅんじょ)は、ある基準に従った並び方やその位置、物事を行う段取りや手順をいいます。これは、物事の次第や筋道に従って進むことを意味する「順(じゅん)」と、ある基準に従った並びを意味する「序(じょ)」からなる用語で、全体を一つの秩序と見て、ある基準に従った配列(ルール)を意味します。

<順序の用例>

・どういう順序でアップデートすればいいのか
・投票所に行けば、係の人が順序を案内してくれる
・映画はシーンの順序を大幅に入れ替えて撮影することも多い

順番の意味

順番(じゅんばん)は、ある配列にしたがって、代わる代わる、その事に当たることやその配列をいいます。これは、物事の次第や筋道に従って進むことを意味する「順(じゅん)」と、交代に事を行うことを意味する「番(ばん)」からなる用語で、代わる代わる物事に当たる時の配列や場面を意味します。

<順番の用例>

・ファンが長い列を作り、順番に記念撮影をした
・ダイエットでは、食べる順番も大事になってくる
・ホテルの入り口は、受け付けの順番を待つ人でごった返した

順序と順番の違い

最後に「順序」と「順番」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。

◎「順序」は、全体を一つの秩序と見て、ある基準に従った配列(ルール)を意味するのに対して、「順番」は、代わる代わる物事に当たる時の配列や場面を意味する。

◎例えば、整理番号順や身長順、五十音順、早いもの順など、「順序」は、並び方そのものを示すため、数字では表せないのに対して、「順番」は、数字で固有の位置を表すことができる。

◎「順序よく並ぶ(配列全体の秩序を乱さないように並ぶ)」と「順番通りに並ぶ(横入りはせず決められた順番に並ぶ)」では意味が全く異なる。

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