小数と少数の違い

日常生活の中で、「小数第二位を四捨五入」や「小数点」、「少数のグループ」、「少数精鋭」といった言い回しを耳にすることがあります。これらの中に出てくる「小数」と「少数」は、どちらも「しょうすう」と読む同音異義語ですが、イザ書くとなると迷う方も多いのではないでしょうか?

ここでは、似た感じのする用語である「小数」と「少数」について、その意味や用法、違いを簡単にまとめてみました。

小数の意味と用法

小数は、小さな数、1より小さい正の実数をいいます。これは、ちいさいを意味する「小(しょう)」と、かずを意味する「数(すう)」からなる用語で、また数学では、 整数(1、2、3・・・)でない実数を、小数点を用いて十進法で表した数を指し、「純小数」と「帯小数」の総称をいいます。

●純小数(じゅんしょうすう)

「真小数」とも呼ばれ、小数のうちで、0.1や0.05のように整数部分を含まない小数をいう。

●帯小数(たいしょうすう)

12.583など、小数点よりも上の桁に、0以外の数字があるような小数をいう。

一般に「小数」と言った場合、数学で意味するものを指すことが多く、小さな数という意味で使われることはあまりありません。

<小数の用例>

・分数・小数の混合計算
・得票率の小数第二位を四捨五入
・有限小数は全て分数の形で表せるので有理数

少数の意味と用法

少数は、数が少ないことをいいます。これは、すくないやすこしを意味する「少(しょう)」と、かずを意味する「数(すう)」からなる用語で、また「少数派」や「少数意見」、「少数株主」、「少数民族」、「少数精鋭」など複合語でもよく使われます。

一般に「少数」と言った場合、具体的な数字を表すわけではなく、数の相対的な「少なさ」に重点をおいて用いられています。なお、少数の反対語は、「多数(たすう)」になります。

<少数の用例>

・今の職場では少数の意見が通ることが少ない
・辞任は、ごく少数の側近にしか伝えていなかった
・コストを抑えつつ、少数の発注にも柔軟に対応している

小数と少数の違い

最後に「小数」と「少数」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。

・小数:整数でない実数を小数点を用いて表した数
・少数:数が少ないこと

◎「小数」は具体的な数字を表す用語なのに対して、「少数」は具体的な数字を表す用語ではない。

◎「小数」は「値がどれくらいか」が注目されるのに対して、「小数」は「数の相対的な少なさ」が注目される。

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