共同と協同と協働の違い

ビジネスやプライベートにおいて、「共同で実施する」や「協同で購入する」、「協働で取り組む」といった言い回しを耳にすることがあります。これらの中に出てくる「共同」と「協同」と「協働」は、いずれも「きょうどう」と読む同音語ですが、どごがどう違うのでしょうか?

ここでは、似たような意味の同音語である、「共同」と「協同」と「協働」について、その意味や用法、違いを簡単にまとめてみました。

「共同」の意味と用法

共同は、同じ目的のために複数の人や団体が一緒に事を行うことや、あるものに対して複数の人が同じ立場や資格で関わったりすることをいいます。これは、一緒にを意味する「共(きょう)」と、ともにするを意味する「同(どう)」からなる用語で、日常的には、二人以上の者が一緒に何かをする(使う)場合に用いられ、また「共同研究」や「共同浴場」、「共同出資」、「共同声明」など複合語でもよく用いられます。

<共同の用例>

・県内の大学と共同で研究開発を進めてきた
・調査のための共同の作業部会の設置を要請した
・国際社会が国連憲章の目的に従い共同して対処する

「協同」の意味と用法

協同は、複数の人や団体が力を合わせて物事を行うことをいいます。これは、力を合わせるを意味する「協(きょう)」と、ともにするを意味する「同(どう)」からなる用語で、日常的には、ある目的や利益のために、複数の人や団体が力を合わせる場合に用いられ、また「協同組織」や「協同組合」、「協同作業」、「協同施設」など複合語でもよく用いられます。

<協同の用例>

・各国の海軍が協同で船舶の護衛にあたった
・街の住民が協同して地域の観光振興に努める
・高齢化社会を生きていくためには共生や協同が大事だ

「協働」の意味と用法

協働は、同じ目的のために、協力して働くことをいいます。これは、力を合わせるを意味する「協(きょう)」と、はたらくを意味する「働(どう)」からなる用語で、日常的には、ある目的のために複数の人や団体が力を合わせて働く場合に用いられ、また「協働関係」や「協働契約」、「官民協働」、「産学協働」など複合語でもよく用いられます。

<協働の用例>

・ロボットと人が協働する生産ライン
・市の発展に向けて議会や行政との協働を訴えた
・多様な事業体との協働の中で仕事を作り上げていく

「共同」と「協同」と「協働」の違い

最後に「共同」と「協同」と「協働」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。

・共同:複数の者が一緒にする(使う)こと
・協同:複数の者が力をあわせること
・協働:同じ目的のために、力をあわせて働くこと

◎「協同」と「協働」には、力を合わせるという要素が含まれるが、「共同」には、「共同浴場」や「共同墓地」など、力を合わせるという要素が必ずしも含まれない。

◎日常的に目にする頻度は、「共同」「協同」「協働」の順であり、また「共同」と「協同」の書き間違えはよくある。

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