起業と開業と独立の違いは?

いつかは、脱サラしたい、フリーランスになりたい、お店を持ちたい、事業を興したいと考えている人は、昨今、少しずつ増えてきているようです。日常において、これらを包括する意味合いのある「起業」や「開業」、「独立」といった言葉は、似たような感じもしますが、実際には結構異なっています。ここでは、起業と開業と独立の違いについて、簡単にまとめてみました。

起業とは何か?

起業(きぎょう)とは、何らかの事業を始めることをいいます。これは、事業を始めるという点では「創業(そうぎょう)」と同義ですが、昨今において、ベンチャービジネスで使われる場合は、従来にない新しい事業を興すという意味合いになっています。また、「起業家」と言った場合は、自ら新しく事業を興して運営する者をいい、通常、ベンチャー企業を経営する人を指すことが多いです。

<具体的な使用例>

・日本人はリスクを怖がって起業したがらない
・25歳で起業し、35歳で年商50億円の事業に育て上げた
・起業しても経営が頓挫したり、事業が軌道に乗るまでに時間がかかったりすることは珍しくない

開業とは何か?

開業(かいぎょう)とは、新しく事業や商売を始めること、また事業や商売をしていることをいいます。これは、起業とは異なり、現在、事業や商売をしているという継続中の意味合いも含んでいるほか、事業面では既存ビジネスであることが多いです。通常、医師や弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士、宅地建物取引士、コンサルタントなど、何らかの資格や技能などを持った人が、自分のクリニック(医院)や事務所などを開く場合に使われることが多いです。

なお、本用語は、その他に、商業施設やスポーツ施設、娯楽施設、介護施設、ホテル、商店、飲食店、鉄道などのオープンでも広く使われています。

<具体的な使用例>

・法律事務所を開業したものの、なかなか仕事が取れない
・長年勤めていた大学病院を退職し、クリニックを開業した
・駅前に大型ホテルが開業するなど、街の様子は大きく変わりつつある

独立とは何か?

独立(どくりつ)とは、日常において幅広く使われる用語で、自分の力で生計を営むこと、自分で事業を営むこと、他からの束縛や支配を受けないで自分の意志で行動すること、他のものから離れて立つこと、他のものとはっきり別になっていることなど、複数の意味があります。これは、ビジネスにおいては、自分で事業を営むことを指し、また「起業・独立」や「独立・開業」など他の用語と組み合わせて使われることも多いです。

<具体的な使用例>

・二人の子供は、就職して家を出て、独立している
・フリーランスとして独立したものの、全然稼げない
・加盟店主は独立した事業者であるから労働者ではない