会社設立の事例を見る

会社設立は、通常、どのような流れ(フロー)で行われ、どのくらいの費用(コスト)がかかるのでしょうか? ここでは、会社設立の一つの事例として、当社(株式会社エフ・ブイ・ゲート)のケースをご紹介します。

※2006年5月施行の会社法により、昔と手続き面が少し変わったので、下記では変わった部分について適宜コメント。

◇設立時期:2000年2月
◇会社形態:株式会社
◇設立形態:発起設立
◇設立場所:横浜市(OCR方式のため、登記用紙代は0円)

会社設立の実際のフロー(スケジュール)

当社は、会社設立の手続きを専門家に頼らずに自力で行い、設立検討から登記完了まで37日かかりました。また、定款や登記書類は、法務局の相談コーナーで事前に見てもらいました(結構、親切に教えてくれました)。

日付(日数) スケジュール 変更点/コメント
2000/2/1
--1日目
会社の設立事項の検討 重要なことなのでしっかりと検討
2000/2/3
--3日目
会社の設立事項の決定 株式会社設立事項メモを作成 (後で書類を作るときに便利)
2000/2/17
--17日目
銀行と公証人に書類を確認 実際に行って確認 (公証人役場は事前に行くと少し安心)
2000/2/19
--19日目
発起人会の開催、発起人会議事録の作成 新会社法では、「発起人会議事録」または「発起人決定書」
2000/2/20
--20日目
定款等の作成 会社にとって非常に重要なものなので、内容をしっかりと吟味
2000/2/21
--21日目
公証人役場で定款の認証 会社を設立するという実感が・・・
銀行で株式払込事務を委託 新会社法では、払込手続きが簡単
2000/2/23
--23日目
銀行で株式の払込 (入金) 新会社法では、代表者の通帳に払い込むだけでOK
2000/2/24
--24日目
銀行で株式払込保管証明相書を受領、各種書類の準備開始 新会社法では、証明書として通帳のコピーなどでOK
2000/2/26
--26日目
取締役会開催、各種書類の作成 新会社法では、取締役会の開催はなし
2000/2/28
--28日目
地方法務局で会社設立登記申請 受付箱に入れるだけで意外とあっけない (補正について一言説明)
2000/3/8
--37日目
登記の補正もなく、無事登記完了 謄本と印鑑証明はすぐに取得

会社設立の実際のコスト(基本的なもの)

当社は、会社設立の際に専門家を使わなかったので、ほぼ最低限のコストで済みました。これは、個人的にお金を節約したかったのもありますが、実際に手続きを全て自分でやることにより、会社の仕組みが結構よく分かりました。

項目 2000年2月 新会社法後
定款認証代 50,000円 50,000円
定款印紙代 40,000円 40,000円
定款謄本代 1,250円 1,250円
株式払込
手数料
31,500円 0円
登記費用 150,000円 150,000円
TOTAL 272,750円 241,250円