会社を設計する

会社を設計(設立)するにあたっては、検討項目がいくつかあります。具体的には、定款認証や登記、許認可などの「基本事項」と、会社の経営に関する「重要事項」の2つに大きく分類できます。これらは非常に根本的な事柄ですが、会社を経営する上で基盤となるものですので、会社を設立する前にしっかりと検討しておくことが必要です。

ここでは、会社の設立の際の検討項目について、基本事項と重要事項に分けて簡単にまとめてみました。なお、実際には、これが全てというわけではありませんので、適宜補足していただければと思います。(個人事業で会社組織にしない場合でも、概念的には活用可能)

会社の基本事項について

会社の基本事項には、一般的に以下のようなものがあります。

会社名(商号) 会社名は外部からの認識において非常に重要
所在地 顧客アクセスや利便性など総合的に判断
代表者、役員、参加者、提携ネットワーク
事業内容

事業領域はどこで、商品(サービス)は何か?

許認可 事業をするのに行政認可は必要か?
資本金 金額をいくらにし、どう調達するか?
経理・法務 決算期の選定、取締役会や株主総会のスケジュール

会社の重要事項について

会社の重要事項には、一般的に以下のようなものがあります。

会社の定義 アイデンティティ:どういった会社にするか?
経営ビジョン 将来的な展望:どのような方向性で進むか?
経営理念 会社としての基本的な考え方
経営目標 具体的目標:売上、利益、シェア 他
経営戦略 目標を達成するための方針
経営資源 ヒト、モノ、カネ、情報、技術、専門、ノウハウ、時間など総合的に検討。足りない部分はアウトソーシングや提携などを活用
顧客獲得 顧客獲得の仕組み:見込客-新規客-リピート客-信者客
コアスキル 会社としての競争力の源泉:企画力、営業力、技術力 他