事業計画(ビジネスプラン)を作成する

事業計画(ビジネスプラン)を作成する場合、統一的なフォーマットが特にあるわけではありません。また、書き方については、千差万別であり、書く内容についても、いろいろな項目が挙げられます。そのため、事業計画は、事業内容や作成目的などに合わせて、自分がベターであると思うものを作成することが大切です。ここでは、事業計画の基本事項を簡単にまとめてみました。

事業計画の作成目的

一般に事業計画を作成する目的は、事業の内容を論理的に整理し、事業の仮説を立てることです。そして、何よりも大切なことは、事業を行っていく上で、それを活用することだと思います。具体的には、事業の仮説を検証したり、日々の活動を修正したり、数値目標と実績値を対比したりするなど、「ビジネスの羅針盤」としての役割が挙げられます。

その一方で、ビジネスの現実として、事業が計画通りに進むことは非常に少ないのも事実であり、事業計画を作成しても意味はないと思う人がいるかもしれません。これについては、事業計画を立てることにより、単なる勘や思いつきではなく、論理的思考で事業を組み立て、日々修正しながら活動していくことが大切ではないでしょうか?

事業計画のフォーマット(一例)

世の中には、事業計画(ビジネスプラン)の様々なフォーマットがありますが、以下はその一例です。これは、結構詳細なものですので、もっとシンプルなものにしてもよいでしょう。また、下記の項目については、事業内容を論理的かつ網羅的に考える際にも参考になるかと思います。

表紙 事業名
作成日
作成者の名前(会社名)、連絡先
目次 事業計画の検索機能
概要 事業計画のエッセンス
事業目的 事業を行う目的、意義、動機
事業背景
(市場分析)
マクロ的分析:社会、時代環境
ミクロ的分析:市場(特色、規模)、業界、競合先
事業内容 事業の具体的特徴:商品、サービスの内容
事業と市場の定義:事業の位置づけ、見込み客
事業コンセプトと顧客ベネフィット:競争力の源泉
事業の
課題/リスク
解決すべき問題
内在するリスク
事業の
目標と戦略
目標:売上、利益、シェア 他
戦略:マーケティング戦略が中心
事業の仕組み ビジネスモデル:事業の課金の形態
ビジネスシステム:事業を行うシステム
事業展開シナリオ 中長期(3~5年)の事業展開の概要
アクションプラン 1年以内の事業の具体的なスケジュール
売上計画 商品、サービス毎の売上計画
人員計画 人員の採用や人件費の計画
財務計画 予想損益計算書
予想貸借対照表
予想資金繰り表
損益分岐点分析
付属資料 参考となる資料、サンプル 他